清栄会清算人 上杉幸雄

平成30年2月7日

清栄会は平成29年9月30日をもって解散し、その後清算法人として清算事務を行ってきましたが、平成30年2月7日に清算結了となりました。なお、清栄会事務所は2月20日に閉鎖致しました。

清栄会は清元三味線の名手で人間国宝であった清元栄寿郎の遺産を基に、昭和48年に設立されました。栄寿郎は明治37年東京牛込生まれ、昭和20年代から30年代に活躍し清元の黄金時代を築きましたが、同38年に59歳という絶頂期に急逝したため、その死は大変惜しまれました。

法定相続人がいなかったので、近親者により伝統芸能のために役立てて欲しいとの栄寿郎の遺志に沿って、開場間もない国立劇場に寄附することになりました。劇場関係者により遺産を有効に活用するため財団法人として設立され、平成25年に公益財団法人に移行しました。因みに清栄会とは清元の清と栄寿郎の栄をとって名付けられました。

当初の事業は国立劇場が養成する歌舞伎俳優、文楽技芸員、能楽三役、歌舞伎音楽(竹本・鳴物・長唄)、大衆芸能(寄席囃子・太神楽)の研修生に学資援助金を支給することで、昭和49年から平成22年まで延べ255名に達しました。

その後、栄寿郎の多大な業績に鑑み、浄瑠璃系の三味線音楽(清元・常磐津・新内など)に携わる中堅・若手の伝承者と邦楽の研究者を顕彰するため《清栄会奨励賞》を設け、昭和62年度から平成28年度まで55名の方々に贈賞してきました。

平成22年度から、これらの三味線音楽を多くの人々に親しんでいただけるよう「初心者のための三味線音楽鑑賞講座(後に、鑑賞会)」を実施しました。研究者の解説と伝承者の生演奏により作品の面白さ、奥深さを味わって貰うことを目的とし、できるだけ奨励賞受賞者に出演を依頼し、平成28年度まで26回実施しました。

清栄会は昨年6月に最初で最後の「さようなら公演」(国立劇場小劇場)を開催し、同9月に45年の歴史に幕を下ろしました。その主な理由は国債等の利率低下により資産運用収入が激減したことですが、解散と同時に基本財産(遺産)は芸術文化振興基金に寄附することになり、栄寿郎の遺志はこれまで同様、伝統芸能の普及のために活かされることとなりました。

最後となりましたが、これまでのご支援・ご協力に対し心より御礼申し上げます。

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提供:茂手木潔子 撮影:青木信二

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